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睡眠と夢を考える

 

睡眠は夢を見ることが多くなります。
よく夢を見る人もいれば、ほとんど見ないという人もいます。一体、夢にはどのような役割があるのでしょうか?

睡眠で夢を見るのは、アセチルコリンという神経伝達物質が、視床を刺激することから始まります。これによって眼球がくるくる動き出すレム睡眠が現われ、脳が活動を始めるのです。夢の意味は、現代の医学でも詳しいことはわかっていないのですが、だいたい次のように推測されています。

  • 脳の記憶の整理
  • うつ病の予防
  • 緊急時のシミュレーション
  • 幼児期のなごり(夢の不要論)

まず私たちが見る睡眠時の夢というのは、浅い眠りであるレム睡眠のときがほとんどです。深いノンレム睡眠時には、ほとんど夢を見ません。全く見ないというわけではないのですが、ノンレム睡眠時の夢は無機質なため、ほとんど記憶に残らないのだそうです。

レム睡眠は8時間睡眠の場合、一晩のうちに4〜5回繰り返されます。
寝始めは5分とか10分間ですが、明け方に近づくに従って長くなっていきます。
そして、朝目覚めたときに覚えている夢というのは、直前のレム睡眠に見ていた夢だといわれています。一晩のうちに人は2時間ほどのレム睡眠を取りますから、毎日映画一本分の夢を見ているわけですね。

記憶の整理

睡眠で夢を見る理由としては、脳が記憶の整理をしているということが、まず挙げられます。人は起きているときは、いろいろなものを見聞きして、また味わったり、触れたりしています。覚醒時は、大脳は次から次へと外界からの情報を受け入れなければなりません。そのため、整理している暇がないといえます。

脳が休まる睡眠中に夢をみることによって、はじめて大脳にインプットされた、さまざまな情報を整理できるのです。これは学校や資格試験で勉強したことを整理するのはもちろん、昼間に経験した出来事も整理します。一晩寝ると、前日は混乱して理解できなかった難しいことが、解きほぐされて理解できたというこはありませんか?これはレム睡眠時に、記憶が整理されたからです。

うつ病の予防

そのほかレム睡眠は、嫌な出来事の記憶を薄める働きもしてくれます。
一晩寝ると、昨日の嫌な出来事の記憶が和らいだと感じるのは、そのためです。

また睡眠時に夢を見ることによって、現実生活とは別の体験ができます。
そのことによって、現実と現実の間にワンクッションを置くことになり、うつ病の予防になると考えられます。現実生活の連続だけでは、疲れてしまいますよね?

緊急時のシミュレーション

睡眠で夢を見るのは、シミュレーションの意味を持つという説もあります。
突然、イレギュラーなことが現実で起きると、私たちは対処に困ってしまいます。

でも夢で一度でも体験しておけば、それが「免疫」となり、抗体を作っておけるというのです。そして、いざそれに近い出来事(抗原)に遭遇したときに、適切に落ち着いて対処できるといわれています。

幼児期のなごり

睡眠に夢を見るのは、じつは幼児期のなごりである、という説もあります。
研究者によっては、夢の不要論をとなえる人もいます。夢というのは、大脳を発達させる幼児や子供に必要なのであって、大脳が完成した大人には必要ないというわけです。

オランウータンの子供は、人間の子供とよく似た顔をしています。
でも大人になるにつれて、子供とは似ても似つかないほど、顔が前に突き出していきます。しかし人の場合は、大人と子供との間に、これほどの変化はありません。そのため、人間という種族は、幼児の形を残した動物であるといわれています。
つまり大人になっても、幼児期の夢の機能を持ち続けているというわけです。

 

睡眠と夢の豆知識

明晰夢(めいせきむ)とは?

睡眠で夢を見ているとき、ふつうは夢であるとは自覚できないものです。
しかし、なかには自分が、今まさに夢を見ていると自覚できる人がいるそうです。このような人は、明晰夢(めいせきむ)を見ることができる人。これは訓練によって可能なのだそうです。

もし、これができるようになれば、インターネットのセカンドライフのように、第二の人生が楽しめそうですね。また明晰夢は、将来的には精神疾患の治療に応用できるといわれています。

金縛りや心霊現象の真相

なお夢を見ているときは、レム睡眠時なので、実際に行動に移そうとしても体は動きません。レム睡眠中は脱力しているからです。また金縛りというのは、レム睡眠中に、何かの拍子で目が覚めた状態。そのため動けないわけです。おまけに脳は夢を見ているのと同じような状態にありますから、幻覚や幻聴を伴うことがあります。これが金縛り時の心霊現象の真相です。

また昼間でも、よく人の見えないものが見えるという人がいますが、たいていは脳の中の幻覚です。つまり起きながら夢を見ているようなもの。ナルコレプシー(過眠症)は、いきなりレム睡眠が発現する睡眠障害なので、そのような中枢神経系の異常を疑ったほうがいいかもしれません。日中に、耐え難い眠気があることが特徴です。

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